フリーランスエンジニアになって3年が経ちました
この記事はフリーランス Advent Calendar 2014 7日目の記事です。
前回は@kokona_sanさんのフリーランスになって1年目のひよっこが思うことでした。
自己紹介
大阪でフリーランスエンジニアをしている、きの子(@aa7th)と申します。
Java/ScalaのPlayFrameworkでのWebシステム開発、Androidアプリ開発などをお請けしています。
今年はPHPのYii2FrameworkでのWebシステム開発や、C#のWindowクライアントアプリ開発のお仕事も頂きました。
1年目のこと
色々と書きたいことはあるのですが、まずはこちらをご覧下さい。
約2年前の「俺聞け」というイベントで発表したときの発表資料です。
重要なのは最後の方です。3大ニュースの3つ目です。
1年目(正確には数ヶ月)で貯金が尽きました。
貯金と言っても元々大した額があったわけではないです。
派遣時代最後の1年が高稼働だったので、頑張らなくても勝手にある程度貯まっていた。
程度のものでした。
しかしそれが、凄い勢いで減っていきました。
最初の頃は収入0、あっても数万円という月が続くこともざらにあり、それなのに税金が高い。とにかく高い。前年の収入を元に計算されているので当然なのですが、恥ずかしながら辞める前に全く計算していませんでした・・・。
また、保険は最初2年は社会保険に任意継続で加入していましたが、これも派遣会社が負担してくれていた分が自己負担になり倍額に。
そして更に一人暮らしなので、家賃や光熱費も毎月必要なわけです。
いやぁあああああ!
そんなこんなでお金がなくなりました。
そもそもなんでちゃんと計算していなかったの。と言われてしまうと、そこはもう私の認識が色々甘かったとしか言いようがありません。
・・・という内容の発表をしたところ、これがもうバカうけ。
会場の皆さん、爆笑しながら拍手!
3大ニュースの発表だったのに3つ目のインパクトが強すぎ、完全に「フリーランスになって貯金がなくなった人」と認識される始末。
しかしこれは私と同じく個人事業をしている人にとってはかなり共感していただける内容だったようです。
発表後、主催の@msngさんの「息しているだけでお金って減っていくからね。」というコメントが印象に残っています。
3年経った今どうなった?
さて、1年目の話がすっかり長くなってしまいました。
では今はどうなっているのか。
結論から言うと、1年目、2年目、3年目と順調に収入は伸びています。
自己紹介で最初に述べました通り、色々な案件を頂いております。
ちなみに私の場合、システムを作りたいクライアント様から直で受託するのではなく、元請けのシステム会社様からの業務委託を請けるパターンがほとんどです。
なので、クライアント様とは「チームを組んで一緒に仕事をしている」という感覚が強いですね。
最初と今で何が変化したのか
継続してお仕事をくださるお得意様が数社様できました。
ありがたいことに、一緒に仕事をした会社様から、また他の案件で声をかけていただけることが多くなってきました。
また、フリーランス仲間達との横の繋がりができたことも大きいです。
お互い、自分が請けられない状況や内容の案件の話が来た場合に、紹介しあうことも多いです。場合によっては組んで仕事をすることもあります。
そんな感じでお得意様とのお仕事をこなしつつ、紹介頂いた会社さまとお仕事をしながら、生計を立てています。
目標の変化
今と前では目標も変化してきました。
冒頭のスライドでは「自分で作ったサービスで生計を立てる」ことが目標と書いていますが、今その気持ちは大分薄いです。
周囲にはそういう、自分達でサービスを作っている人達が何人がいるのですが、そういう人達はやはりマネタイズの能力に長けています。
が、私はどうも「どうお金にするか」を考えることは向いていないようです。
(勢いで「作りたい!」と思ったものは合間にちょこちょこ作ってみたいし、もしもそれで稼げれば、それはそれでラッキーだなとは思います。)
それよりも今、私の周囲には技術的に尖った人(新しい技術の情報を常に吸収している人。スキルが長けている人)がたくさんいます。
そういった人達とチームを組んでお仕事をすることが楽しいです。
プログラマーはざっくり分けると
- プログラミングが好きだからソフトを作っている
- ソフトを作るのが好きだからプログラミングをやっている
の2パターンの人がいると思うのですが、私の場合は限りなくBに近いAかなぁという気がしています。
今後また変化はあるかもしれませんが、少なくとも今の私にとって、周囲の会社さんのお手伝いをしながら暇なときは思いつきでくだらないサービスを作る。というスタイルはとても合っています。
フリーランスになる人にアドバイスするとしたら
(できれば)実績として見せられるものを用意しておく
冒頭のスライドでも紹介しましたが、フリーランス1年目の時に私は「ゲラゲラ!」というサービスをPlay1(Java)で作りました。(今も稼働しています。)
残念ながらユーザーは少ないサービスですが、「こういうものを(Javaで)作れます」とお見せしたりするのにとても役立っています。
ここまでやらなくても、エンジニアの方なら技術ブログを書くとか、GitHubに何か簡単なプログラムを公開するとかでよいと思います。
あちこち顔を出す
先程も書いた通り、今私がフリーランスとしてやってこれているのは、フリーランスや小さいシステム会社さんとの横の繋がりができたことが大きいです。
私も最初数ヶ月は家に引きこもって仕事をしていたのですが、ある時からコワーキングスペースで仕事をするようになりました。
そこには他にもフリーランスで仕事をしているデザイナさんやエンジニアさんも多く、そこで横の繋がりが一気に広がりました。
また、IT系の勉強会やイベントにも積極的に顔を出していますし、自身でも開催をしています。
その繋がりでお仕事をいただくということもあります。
契約の際は契約内容をしっかり確認すること
これは本当に大事。
知り合いだとついこの辺りをgdgdにしてしまいがちなのですが、何かトラブルが起きた場合に大変困ります。
契約書をしっかり確認し、自分の請けた仕事の範囲、責任の範囲ははっきりと確認しておくべきです。
特に瑕疵担保責任について明確にしておかないと、エラいことになりかねません。
(瑕疵担保責任が何かについては割愛します。調べてね!)
満たすべき要件は何で、何を納めれば仕事完了か。
これが不明瞭だと、どんどん仕様が変更されたり追加されたりした時に、やるやらないで揉めることも考えられます。
・・・・・・・ほんとに気をつけようね!(自分に言い聞かせるように)
これから
そんなわけで、お陰さまでこの3年間で色んな会社様とお仕事を通じて繋がることができました。
私はフリーランスになる前に、2社経験して辞めました。(1社は派遣だけど)
そこで私は会社勤めには向いていないんじゃないかなぁと思っていたのですが、ここで働くのはもしかしたら楽しいかもしれない。と思える会社さんにも出会うことができました。
でもやっぱり、私は続けられる限りはフリーランスを続けると思います。
収入は安定はしないけど何とかなってきているし、仕事場所、時間の自由度の高さは魅力的です。
そして何より、色んな会社さんやフリーランス仲間達と、色々なお仕事をすることが楽しいです。
というわけで、来年はなんと4年目!
引き続きこの調子で、がんばっていきたいと思います。
質問の回答
さてさて、このアドベントカレンダーでは前日の人からの質問があります。
前日の@kokona_sanさんからのご質問は
「話の通じにくいクライアントさんだったとき、どう対処されていますか?」
です。
難しい質問ですねー・・・。
まぁトラブルが起きることも想定して、(先程も述べた) 契約内容を事前に明確にしておく。 ですかね。
でもそもそも、話の通じにくいクライアントさんとは契約に至らないパターンの方が多いかなーと思います。(話がまとまらない)
こ、こんな回答でよろしかったでしょうか・・・?
次の方への質問
明日は (´ ºムº `) さんです。なんてお呼びすればよいのでしょうか、何とも言えない表情をされていらっしゃいます。
私からの質問は
「タスク管理はどうしていますか?もしも使っているツールなどがあれば教えてください。」
です。
ちなみに私自身は、仕事上でやる事多くてうわぁあああ!ってなりそうな時にはThe Hit Listを使っています。(タスク管理よりも、見積もり時のタスク洗い出しに便利)
プライベートのTODOはTodoistをいれたものの、結局あんまり使っていなくて・・・。
他の人がどうされているのかが気になるところです。
ぜひ教えてくださいませ!